コルポスコープとは、子宮頚部(子宮の入口のことです)を拡大して詳しく観察する拡大鏡のことです。
子宮頚部に発生する子宮頸がんの検診は、まず細胞診で行われます。細胞診で異常(異形成といいます)が出た場合、組織診が必要になります。
細胞診は子宮頚部を広く擦って細胞を採取するので取りこぼしが少ないのですが、組織診では数ミリ角の組織を切り取って検査するので、どの部分を検査するかで結果が異なる可能性があります。
通常異形成の変化は子宮頚部全面におきるわけではなく、島のようにところどころにおきます。
したがって島の部分を外して組織検査をしても正確な診断はできないわけです。
この島の部分をきちんと見分けるのがコルポスコープです。コルポスコープは子宮頚部を拡大して観察することにより異常の有無をチェックします(コルポ診)。
コルポスコープで観察しながら組織診をおこなうことにより(ねらい組織診)、正確な診断をします。
痛みはありませんが、少し出血があります。コルポ診のあとは出血が止まることを確認しますので、30~60分ぐらい様子をみてから帰っていただきます。